世界で活躍する建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIGとNOT A HOTELがタッグを組んだ「NOT A HOTEL SETOUCHI」。瀬戸内海を望む1万坪の半島をまるごとデザインしたこのプロジェクトは、どのように進められたのか。BIGの建築哲学や設計思想をはじめ、かつてないリトリート体験を実現する「NOT A HOTEL SETOUCHI」のデザインコンセプトに至るまで、ビャルケ氏、そしてプロジェクト始動のキーマンとなった小池良平氏(BIG)に話を聞きました。そのインタビュー記事をご紹介します。
敷地から導き出された “開放的で閉じられた”空間
「デザインプロセスは、敷地にアイデアを押し付けるのではなく、敷地を訪れて観察し、理解することにあった」と話すビャルケ・インゲルス氏。この考えのもと彼が導き出したのが、日本の伝統的な建築の構造を佐木島の地形に沿うように90°、180°、270°、360°とカーブさせたデザインです。
高さを抑え水平方向に広がる日本の平屋のように、周囲の景観を内部に取り入れることをメインコンセプトとし、基本的な建築のヴォリュームは極力シンプルに、開かれたひとつのオープンスペースになるよう設計されています。外部に開かれた空間と内部に閉じられた空間をもつ建物は、開放的なパノラマビューとプライベートで親密な雰囲気を同時に味わえるのが特徴。記事では、それぞれの角度をつけた各建築の魅力や素材選びといった細部へのこだわり、サスティナビリティに対する独自のアプローチなどをご覧いただけます。
自然への介入を最小限にする一筆書きのような建築
プロジェクトが始動するきっかけとなったのは、NOT A HOTELの問い合わせフォームにBIGから届いた1通のメッセージ。その送り主が、大学卒業後、インターンからBIGに参加し、現在はロンドンオフィスに勤める小池良平氏です。長年ビャルケ氏とともに仕事をしてきた彼が考える“ビャルケ・インゲルス”、“BIG建築”とは何か。そして、「NOT A HOTEL SETOUCHI」の設計担当者としてプロジェクトで大切にしたこととは——。
「土地へのギフト」と表現し、プロジェクトが土地や地域にどう寄与することができるかを重視する彼らが考えた新しい佐木島の姿。インフラと一体となった一筆書きのような建築に込められた熱い想いをぜひ記事でご覧ください。
6月21日、BIG × NOT A HOTELの担当者によるトークイベントを開催します
6月21日(金)、BIGの担当者である小池良平氏をロンドンから迎え、「NOT A HOTEL SETOUCHI」の設計プロセスや建築秘話を掘り下げるトークイベントを開催します。NOT A HOTELからは本プロジェクトをPMの立場でリードする齊藤有一が登壇。会場参加とオンライン配信参加のハイブリッドで実施します。会場参加の定員は20名。定員を上回った場合は、恐れ入りますが抽選とさせていただきますので、ご了承ください。オンライン参加チケットと合わせて、こちらからお申し込みいただけます。
「NOT A HOTEL SETOUCHI」は現在ウェイティング登録を受付中です。販売開始は今年夏頃を予定しています。
最新情報は各SNSでも配信中です。