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今回の配信では、続々と集まりはじめたNOT A HOTELに実際に置く家具やアメニティなどの名品をご紹介します。NOT A HOTELのInstagramでも日々最新情報を更新しています。
ピエール・ジャンヌレ Office Chair
先日、NOT A HOTELに置くピエール・ジャンヌレのOffice Chairが届きました。
スイスに生まれたジャンヌレは、「近代建築の三大巨匠」ル・コルビュジエの9歳年下の従兄弟にあたります。共に事務所を設立したにも関わらず、コルビュジエほどの知名度ではないジャンヌレ。自己PRの上手いコルビュジエに対して、内向的で地味な人柄だったと言われています。
ジャンヌレは参画したインド、チャンディーガル地区での都市開発プロジェクトをきっかけに、14年間現地に住むことに。都市開発の過程で大量の家具を一気に作る必要があった彼は、現地で簡単に入手できる材料を用いたデザインを考えたそうです。特徴的なラタン素材は暑く湿気の多いインドの気候ならでは。
今では多くのクリエイターから熱い視線を送られていますが、当時はその多くが裁判所や学校など、行政が絡んだ公共の場所で多く使われ、現地の人々に日常的に愛された椅子でした。
しかし1990年代に入ったころ、経年により老朽化した家具の多くがスクラップ置き場に廃棄され、中には薪として燃やされてしまったものも。
そこに目をつけたのが、パリの有名ギャラリー。そこから研究と情報収集をスタートさせた彼らが、チャンディーガルの家具に関する作品集の出版や展示会を行い、ジャンヌレの椅子の価値と魅力を広めたことにより一気にブレイク。
現在世界中のオークションハウスで高値で取り引きされている背景には、こんな歴史があったのですね。
2016年、チャンディーガルのキャピトルコンプレックスがユネスコ世界遺産に登録されて以来、インドから国外へ持ち出すことは禁止され、現在ではインド政府も国の文化財としての保存活動を推進しています。
チーク材の経年具合により、ひとつひとつ風合いが異なるのもヴィンテージならではの魅力です。
暮らしを彩るアメニティ
NOT A HOTELで使用するアメニティ類が、どんどん決まってきました。選定はバイヤーの山田遊さん率いるmethodと一緒に取り組んでいます。
単にロゴを入れたようなオリジナルグッズを作るのではなく「自分たちが暮らしの中で使いたい、本当にいいと思う名品を集めよう!」とスタートしたセレクト作業。傘立て、タオル、調理器具…、200を越える種類の備品をひとつひとつ吟味しています。
名品の定義は決して「高級なもの」というわけではなく「これぞ家に置きたい」と自分たちが心から納得できるもの。
今回紹介するのは4つ。
ひとつめのVISION GLASSは、電子レンジ、オーブン、熱湯、食洗機、直火オールOKの優れもの。ドリンクグラスのイメージが強いですが、専用のガラスの蓋を用いて今回は綿棒、コットン入れに採用しました。
奥にあるBP.のミラーは国内でハンドメイドでつくられたもの。マグネットと鉄球を組み合わせたこちら、角度調整が本当にスムーズでノンストレスなんです。
SUSTAINABLE.の竹綿棒は、100%オーガニックコットンと竹でできています。実は多くの綿棒は、農薬・殺虫剤を大量に使用したコットンなどが原材料になっているのですが、こちらの綿棒の原料は無農薬。
タオルの研究開発も進行中。
洗濯を繰り返してもなお柔らかさを保つ、最高の手触りのタオルを作るべく日々試行錯誤しながら進めています。
一緒に取り組んでいるのは今治のタオルブランド、ROYAL-PHOENIX of the seas。江戸時代から綿作が盛んに行われてきた今治市で創業した、歴史あるタオルメーカーのオリジナルブランドです。
タオルに並んでいる「正」という文字が表すのは、試験洗濯の回数(写真2,3枚目)。綿をシルク糸でカバーリングする事で、何度洗ってもふわっと包み込むような質感を保ちつつ、毛羽抜けをなるべく少なくすることを実現しています。
NOT A HOTELの考える暮らしの名品の数々、今後もこちらで少しずつ、ご紹介していきます。
NOT A HOTELでは、ソフトウェアエンジニアやプロダクトマネージャー、コーポレートを始めとした多様な職種の採用を行っています。採用に関する詳細は「NOT A HOTEL CAREERS」からご覧いただけます。
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