相澤陽介氏を招き、「BASE」を紐解くトークセッションを開催しました。
3つのサイズから選べる三角屋根の家「BASE」にはどのようなこだわりが詰まっているのだろうか。7月22日(土)に開催された「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE」のスペシャルトークセッションの様子を一部お届けします。キーワードは”サイズを着替える”?
先日、追加建築も決定した「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA BASE」。White Mountaineeringを手掛ける相澤陽介氏がディレクションする「BASE」のコンセプトは、”洋服のように家を選ぶ”。このコンセプトに辿り着くまでの道のり、その背景にあるこだわりや思いを紐解くスペシャルトークセッションを7月22日(土)に実施しました。
登壇者は、相澤陽介氏とNOT A HOTEL代表の濱渦。旧来の仲だと話す2人が初めて出会ったエピソードも交えながら、和やかな雰囲気でスタートしました。
もう一つの自宅を持つと、フレキシブルに活用できる。
トークセッションの最初のテーマは「相澤氏が考える二拠点生活の醍醐味について」。相澤氏は東京をベースとしながら、もう一つの拠点・軽井沢と行き来する生活を送っています。
濱渦「二拠点の良さ、そして軽井沢を選んだ理由は何ですか?」
相澤「一気に全部の拠点を移すのはやっぱり難しいと思うんです。でも、もう一つの家を持つことは思ったよりもフレキシブル。僕はスノーボードが趣味なのでそのために行くこともあれば、パリコレ前のキーとなる時期には山籠りをすることもあります。その時によって用途を変えられるのはとても便利なんですよね。あと雪山といえば白馬や北海道もありますが、軽井沢は新幹線で1時間、車だと2時間で到着するという立地も良くて。車も好きなので、自分の車で行けるのも嬉しいポイントです」
サイズを着替えて、自分にフィットする家選びを
トークは「BASE」のコンセプトの話へ。
相澤「BASEはサイズが、洋服みたいにS・M・Lの3種類あります。そうした理由は、自分のライフスタイルに合わせたサイズを選んでほしいから。大人2人ならS、小さなお子さんもいるならM、両親や誰か友人家族を呼ぶならL、みたいな感じで。広い家に夫婦2人でいるよりも、Sぐらいのサイズに2人で過ごす方が自然と会話も生まれると思うんです。その時々の”ちょうどいいサイズ”を見つけていただきたい」
濱渦「サイズを着替えるというイメージですよね。NOT A HOTELの相互利用システムを使うと、差額を払えば別のサイズにも泊まることができます」
相澤「僕は北海道コンサドーレ札幌のユニフォームデザインも担当させていただいてますが、スポーツの服って体にピッタリと沿わせるのが大事。その方が動きやすいし、良いパフォーマンスも発揮されます。それと、このBASEは似てるところがあると感じていて。自分にフィットするサイズの心地よさを体験できると思います。あとインテリアはここだけにしかないものを大事にしたくて、フリッツハンセンさんに特注のテキスタイルで椅子を作っていただいたり、Lの浴室にある浴槽は一枚岩を削り出して作っていただいてます」
濱渦「相澤さんが実際に現地に行って、岩を隅々までチェックされたんですよね?」
相澤「そうです。岩ってそれぞれ形や凹凸の具合が違っていて、現地に行って実物を見た方が絶対にいいなと思ったので(笑)。Lの浴室に足を踏み入れた時に目に入る浴槽の見え方とかも考えています」
どういう人と行っても楽しめる方法論がハウスにはある
トークショーの最後には参加者の皆さんから質問を募り、お二人が回答するQ&Aのコーナーも。その質問の流れで、相澤氏が考えるNOT A HOTELの魅力について話していただきました。
相澤「青島は家族と、那須には仕事仲間と泊まらせていただいたんですけど、気づいたことがあって。NOT A HOTELって”どういう人と行っても楽しめる方法論”があるんです。建築のスケール感や空間が素敵というのはもちろん、家族と行った時は部屋でまったりと自然を見ながら会話を楽しめて、仕事仲間と行けば、サウナ入って、焚き火をしたりBBQをしたりして楽しむことができる。それって他のところにはないなって身をもって感じましたね」
大変暑い中現地にお集まりいただいた皆様、またオンラインでご視聴いただいた皆様、この度はご参加いただきありがとうございました。
トークセッションの詳しい内容は、「NOT A HOTELをつくる人」にて公開予定です。記事の公開を楽しみにお待ちください。
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